遺品整理の進め方。いつ始めるか、自分でか業者か、費用と売れる物まで
親が亡くなり、実家に残った物をどうするか。遺品整理は、気持ちの整理と、お金や相続の話が同時に来る仕事です。離れて暮らしていると、通える回数にも限りがあります。このページでは、いつ始めるか、自分でするか業者に頼むか、費用は何で決まるか、売れる物をどうするか、トラブルをどう避けるかを、遺品整理業者でも買取店でもない立場で順に並べました。
- 始める時期に決まりはない。ただし賃貸の退去や相続放棄を考えているときは、先に確かめることがある
- 費用は物の量と運び出しやすさで大きく変わる。複数の見積もりを同じ条件で比べる
- 売れる物は、処分する前に家族で確かめ、買取に出すかどうかを決める
目次
遺品整理の費用と進め方。全体の流れ
遺品整理は、いつ始めるか決める、誰がするか決める、仕分ける、売る・譲る・処分する、家を空にするという順に進みます。最後は、空いた実家をどうするかにつながります。
- 始める時期を決める四十九日や家族が集まれる日を目安にする人が多いですが、賃貸の退去日や相続の判断があれば、それに合わせます。
- 自分でするか業者に頼むか決める物の量、通える回数、体力で考えます。一部だけ業者に頼む方法もあります。
- 仕分ける残す物、形見分けする物、売る物、処分する物、迷う物に分けます。通帳や権利証などの書類は先に探します。
- 売る・譲る・処分する値がつきそうな物は買取の査定に出し、残りは自治体のごみの決まりや業者で処分します。
- 家を空にして次を考える売る、貸す、残すなど、家そのものをどうするかを家族で話します。
いつから始めるか。急ぐ場合と待てる場合
遺品整理を始める時期に、決まりはありません。持ち家で急ぐ理由がなければ、気持ちが落ち着いてからでも構いません。一方で、親が賃貸に住んでいた場合は退去の期限があり、家賃もかかり続けます。
注意したいのは、相続放棄を考えているときです。財産を処分すると相続を受け入れたとみなされることがあるため、判断がつくまでは価値のある物に手を付けず、専門家に確かめてください。
関連記事遺品整理はいつから始める?四十九日・賃貸の退去・相続放棄の考え方自分でするか業者に頼むか
| 方法 | 向いている場合 | 負担 |
|---|---|---|
| 家族でする | 物が少ない、近くに住む家族がいる、時間をかけられる | 日数と体力。重い家具や家電の運び出し |
| 一部だけ業者に頼む | 仕分けは家族でしたいが、運び出しと処分は難しい | 業者に頼む範囲を決めて伝える手間 |
| 業者に全部頼む | 遠方で通えない、物が多い、退去の期限が近い | 費用。残す物を事前に伝えないと処分されるおそれ |
遺品整理の費用は何で決まるか
業者に頼む費用は、物の量、間取り、階段やエレベーター、トラックを停められるか、家電の処分、清掃や供養の有無で変わります。同じ広さでも、物の量で大きく違います。
費用を抑えるには、家族で処分できる物を減らしておくこと、値がつく物を買取に出すこと、同じ条件で複数の見積もりを取ることが基本です。間取りごとの目安と見積書の見方は、次の記事にまとめました。
関連記事遺品整理の費用は何で決まるか。見積もりの見方と追加請求を防ぐ方法売れる物は買取に出す選択肢もある
貴金属、腕時計、ブランド品、着物、切手や古銭、骨董品、カメラなどは、値がつくことがあります。売ったお金を片付けの費用に充てる人もいます。
ただし、売る前に家族で確かめることが先です。遺品は相続人みんなの財産なので、一人で売ると揉める元になります。査定の前にやってはいけないことも次の記事に書いています。
関連記事遺品で売れるものの種類。買取に出す前にやってはいけないことトラブルを避けるために
国民生活センターには、見積もりより高い料金を求められた、解約したら高いキャンセル料を請求された、残してほしい物を処分された、といった相談が寄せられています。
- 見積もりは複数の業者から、同じ条件で取る
- 見積書の作業内容と内訳、追加料金がかかる条件を確かめる
- キャンセル料の決まりを契約の前に聞く
- 残す物と処分する物を分けて、業者に伝えておく
困ったときは、消費者ホットライン188で近くの消費生活センターにつながります。
関連記事遺品整理のトラブル事例と防ぎ方。追加請求・キャンセル料・形見の処分どうしても捨てられないとき
親の服や手紙を前に、手が止まるのは自然なことです。期限がなければ、迷う物は箱に分けて置いておき、時間をおいてから決める方法もあります。
関連記事遺品整理で捨てられないときの考え方。親の物と気持ちの整理- 相続放棄を考えていて、遺品をどこまで触ってよいか分からないとき(弁護士、司法書士、家庭裁判所)
- 兄弟の間で形見分けや売ったお金の分け方がまとまらないとき(弁護士)
- 業者との契約や料金で揉めたとき(消費者ホットライン188、消費生活センター)
片付けの次は実家をどうするか
家が空になると、次は家そのものをどうするかです。売る、貸す、残す、解体するのどれにするかで、片付けの終わりの日も変わります。先に家の方針を家族で話しておくと、遺品整理の段取りも決めやすくなります。
関連記事実家じまいの進め方。誰も住まなくなった実家を売る・貸す・残すの考え方同じ時期に考えること
関連記事相続関連記事法要・供養関連記事お墓の選び方関連記事墓じまい関連記事実家じまい・空き家よくある質問
遺品整理の費用の相場はいくらですか
物の量や間取り、運び出しやすさで大きく変わります。日本郵便の終活のページでは間取り別の目安が示されていますが、実際の金額は現地を見た見積もりで確かめ、複数の業者で比べてください。
遺品整理は誰がするものですか
遺品は相続人の財産なので、相続人が話し合って進めるのが基本です。一人で進めず、兄弟や親族と分担と方針を決めておくと揉めにくくなります。
遠方に住んでいて通えません
仕分けだけ家族で日を決めて集まり、運び出しと処分を業者に頼む方法があります。業者に全部頼む場合も、残す物を事前に伝えておきましょう。
売れた物のお金は誰のものですか
遺品は相続財産なので、売ったお金も相続人の間で分ける対象になります。分け方は家族で話し合い、まとまらなければ専門家に相談してください。
遺品整理の記事一覧
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