遺品整理の費用は何で決まるか。見積もりの見方と追加請求を防ぐ方法
親の家の片付けを業者に頼むと、いくらかかるのか。見積もりを取ってみて、業者ごとの金額の違いに驚く人は少なくありません。この記事では、費用が何で決まるか、見積書のどこを見ればよいか、あとから料金を足されないために何を確かめるかをまとめました。金額は、出典を確かめられた目安だけを載せています。
- 遺品整理の費用は、物の量と人数、運び出しやすさ、家電やオプションで決まる
- 間取りの目安はあくまで目安。現地を見た見積もりを複数取り、同じ条件で比べる
- 追加料金がかかる条件とキャンセル料を、契約の前に書面で確かめる
遺品整理の費用が決まる要素
| 要素 | 費用が上がりやすい場合 |
|---|---|
| 物の量 | 押し入れや物置、庭の物置まで物が詰まっている |
| 作業の人数と日数 | 量が多く、1日で終わらない |
| 運び出しやすさ | エレベーターのない上の階、家の前にトラックを停められない、道が狭い |
| 家電の処分 | テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどリサイクルの料金がかかる物が多い |
| オプション | 清掃、供養、仏壇の引き取り、特殊な清掃が要る |
| 買取 | 値がつく物があれば、費用から差し引けることがある |
中でも大きいのは物の量です。同じ3LDKでも、物が少ない家と天井まで詰まった家では、人数も日数も変わります。
関連記事遺品整理の費用と進め方。いつ始めるか、自分でか業者か、売れる物まで間取り別の費用の目安
日本郵便の終活のページに、遺品整理業者(キーパーズ有限会社)が書いた間取り別の目安が載っています。立地や物の量、業者で変わるとされている数字で、相場を保証するものではありません。
| 間取り | 費用の目安 | 作業人数の目安 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 10万〜15万円 | 1〜2名 |
| 1DK・2K | 15万〜30万円 | 2〜4名 |
| 1LDK・2DK・3K | 30万〜50万円 | 3〜5名 |
| 2LDK・3DK・3LDK以上(集合住宅) | 50万〜100万円以上 | 5名以上 |
| 一軒家(3LDK以上) | 50万〜100万円以上 | 5〜10名以上 |
ほかの業者のサイトには、これより安い目安を出しているところもあり、数字には幅があります。目安は「どのくらいの桁になるか」をつかむために使い、実際の金額は見積もりで確かめてください。
見積書で確かめたい項目
見積書は合計の金額だけでなく、中身を見て比べます。項目が「一式」だけの見積書は、何が含まれているか分からないので、内訳を出してもらいましょう。
- 作業の人数と日数、トラックの台数
- 処分費、家電リサイクルの料金が含まれているか
- 清掃や供養などのオプションが含まれているか、別料金か
- 買取した物の金額が差し引かれているか、その内訳
- 見積もりより物が多かったときに料金がどう変わるか
- キャンセル料がいつから、いくらかかるか
追加請求を防ぐ方法
国民生活センターには、作業の途中で予定にない料金を求められ、最後は見積もりの2倍を払うよう言われた、という相談が寄せられています。解約を申し出たら高いキャンセル料を請求された例もあります。
- 現地を見てもらう 電話やメールだけの見積もりは、当日に物が多いと言われて料金が変わりやすい
- 追加料金の条件を書面で どんな場合にいくら足されるかを、見積書か契約書に書いてもらう
- その場で契約しない 急かされても、ほかの見積もりと比べてから決める
- 作業に立ち会う 無理なら、始まる前と終わった後に連絡をもらう
費用を抑える工夫
- 家族で運べる物、自治体のごみに出せる物を先に減らす
- 値がつく物は、業者に頼む前に買取の査定に出す
- 全部ではなく、運び出しと処分だけを業者に頼む
- 日程に余裕があれば、業者の都合のよい日を聞いてみる
費用を誰が払うか
遺品整理の費用を誰が払うかは、決まりがあるわけではありません。相続人で分ける、遺産から払う、売ったお金を充てるなど、家族で話し合って決めます。領収書をまとめて保管しておくと、あとで精算しやすくなります。
片付けのあと家を売るなら、片付けの費用も含めて実家じまい全体の費用として考えると整理しやすくなります。
関連記事実家じまいの費用の内訳。片付け・解体・売却・税金の考え方- 見積もりと違う料金を求められたとき(消費者ホットライン188、消費生活センター)
- 費用の負担を兄弟の間で決められないとき(弁護士)
- 相続放棄を考えていて、遺産から費用を払ってよいか分からないとき(弁護士、司法書士)
よくある質問
見積もりは無料ですか
無料で見積もる業者が多いですが、出張費などがかかる場合もあります。依頼する前に、見積もりに費用がかかるかを聞いておきましょう。
見積もりは何社から取ればよいですか
決まりはありませんが、比べるには2社以上から、同じ条件で取るのがおすすめです。国民生活センターも複数の業者から見積もりを取るよう呼びかけています。
当日、物が多いと言われて料金が上がりました
契約の前に、追加料金がかかる条件を書面で確かめておくことが大切です。納得できない請求を受けたら、その場で払わず、消費者ホットライン188に相談してください。
一軒家だと高くなりますか
部屋数が多く、物置や庭の物もあるため、量が増えやすいです。日本郵便の終活のページの目安でも、一軒家は高めの幅になっています。
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